Vol.1「肩書を外した自分の、社会における役割を実感できる場として」

パートナーストーリー Vol.1 大西純氏
「肩書を外した自分の、社会における役割を実感できる場として」

 

大西さん(5※歳)の仕事は、メガバンクにおけるシステム企画。

家庭では自ら料理もする優しい父の顔を持ち、サードプレイスとして、複数のコミュニティに属しながら精力的にプロボノ活動を行っている。

「色々やっているから勘違いされがちですが、実は僕、結構遅咲きなんですよ」

落ち着いた、柔らかい表情でそう語る大西氏。「遅咲き」というのは、ソーシャルセクターにおける経験、という意味だそうだ。

ソーシャルセクターに関心を持ったきっかけは、2011年の東日本大震災。所属していたPM系のコミュニティで「我々にも何かできないだろうか」という話になり、そのとき初めて「プロボノ」という言葉に出会ったという。プロボノについて手あたり次第に読んだ本のひとつが、サービスグラントの嵯峨さんの本。オフィスが帰り道だったということもあり、話を聞きに行って、そのまま登録した。

「スキルを活かしたボランティア」というイメージだったが、システム屋という認識をしていた大西氏が実際に買われたのは、組織運営のスキル。最初に関わったのは、知的障がい者の社会参加を促す活動を行っていたNPOぱれっと、という団体で、パンフレット作成プロジェクトにおける、メンバーアサインメントからプロジェクト進捗管理までの役割を担った。

「会社の中で役割は果たしていましたが、それはあくまでも社内の評価。肩書のない世界でやってみて、自分の役割が社会の中にもあるんだ、と実感しました」

 

ここから、大西氏のソーシャルセクターにおける活動は加速する。サービスグラントで活動している間に声をかけられ、Probonetという、コンサル色の強いプロボノ団体にも所属。某団体のNPO法人化プロジェクトなど、数か月単位で次々にプロジェクトを経験し、並行してソーシャル業界についての知見も広がっていった。SVP東京という名前や、創業者の井上英之氏を知ったのもこの頃という。

2013年、入会時期のタイミングに合わせて、正式にSVP東京へジョインするも、その年に応援していた団体は残念ながら選に漏れてしまった。といって他の団体のチームに入るでもなく、なぜかそのまま流れで、投資マネジメントチームという、運営側に近いチームに所属することになったという。

Vチームととしては、2015~2017の協働先であるAsMamaが最初の関わりとなる。特に明確に関心あるテーマやエリアがあるわけではなかったが、AsMama代表の甲田さんが語る子育てシェアの考え方や、働き方の多様性という観点での関心から、仮Vチームへ参加。無事に最終選考を通って協働がスタートすると、2年目からはLP(Lead Partner)も務め、無事に卒業へ至った。

「いや、2年というのは想像以上に長かったですね。それまで関わってきていたプロジェクトは、長くても数か月。ひとつのテーマで短期決戦という感じでしたが、2年となると、まずはお互いの理解、信頼関係の構築、というところから入っていかないとダメなんです。」

AsMamaとの協働が終了した後も、複数のVチームに参加している大西氏は、その他にもFITチャリティラン(※)の運営にも関わっている。また、過去ご縁のあった2つの団体に対して、監事として参画もしている。年齢的に、会社の中でも色々と変化が出てくるステージ。この先何年、SVP東京に所属しているかはわからないが、常に新しい何かに挑戦はしていきたいと、大西氏は精力的だ。

「SVP東京へは、もっと色々な人に入ってきてほしいですね。多様性こそが魅力であって、価値であると考えています。自分のように、本業では得られない何かを求めていたような人にはもちろんですが、既に色々とやっているような方でも、また新しい出会いや学びがきっとある場所だと思いますよ」

 

※Financial Industry in Tokyo For Charity Run:金融サービスおよび関連事業を展開する企業で働く有志が設立し、運営している活動。イベント参加者や参加企業からの寄付を募り、集めた資金をもとに、地域に根ざした、社会的に意義ある活動をしているものの、認知度等の問題により十分な活動資金を確保できていない団体へ寄付を行っている